データの収集や分析を効率よくこなしたい方や、スクレイピングに興味があるけどやり方がわからない。
そんな悩みを抱えているあなた。スクレイピングを習得してみませんか?
「自分でもできるのかな?」と不安になるかもしれませんが、急所を抑えて学習すれば、スクレイピングができるようになります。
いままでプログラミングに触れたことがない方や、知識がない方でも大丈夫です。
スクレイピングのやり方・学習方法について次のことを解説していきます。
・スクレイピングとは
・スクレイピングのやり方
・スクレイピングの学習方法
・スクレイピング禁止サイトの確認方法
初心者でも挫折しないよう、勉強方法についてわかりやすく解説していきます。
スクレイピングを習得できれば、仕事の効率化やスキルアップにつながっていきます。
スクレイピングとは?
まず、スクレイピングとはなにか?というところから。
スクレイピングとは、webサイトのコンテンツの中から特定の情報だけを抽出・解析する技術のことです。webスクレイピングとも呼ばれています。
スクレイピングでできること
データの収集や解析ができるスクレイピングはさまざまなところで活用されています。
・ECサイトの商品の価格やレビューの収集
・オークションや株価の価格変動の調査
・検索順位の確認
webサイト上のデータであればどんなデータでも収集できるのでさまざまな分野で活用されています。
クローリングとの違いは?
スクレイピングについて調べていると「クローリング」という言葉を目にすることがあるかもしれません。
スクレイピングは特定の情報を取ってくることを目的としているのに対して、クローリングはwebサイトを巡回して情報収集することを目的としています。巡回することに重きが置かれているのです。
似ているようで別物なのです。しかし、webサイト上のデータを収集するのにスクレイピングとクローリングを同時に行うことも多々あります。
スクレイピングのメリット・デメリット
非常に便利なスクレイピングですが、メリットだけでなくデメリットもあります。
メリット・デメリットそれぞれ見ていきましょう。
スクレイピングのメリット
・手動で情報収集するより早く正確により多くの情報を収集できる
例えば、特定の商品の価格やレビューを複数サイトで比較したい場合、手動ではそれぞれのサイトを検索して必要な情報を収集しなくてはなりません。これを手作業で行うと手間と時間を要しますが、スクレイピングを使うことで自動で必要な情報だけを収集するため、作業効率が大幅に向上します。
スクレイピングを利用することの最大のメリットは、データを収集する際の時間や手間といったコストを削減して、大量のデータを自動で効率よく収集・解析できることです。
スクレイピングのデメリット
・法律に触れてしまう場合がある
webサイトによってはスクレイピングを禁止している場合もあります。そのため、利用規約を確認しないでスクレイピングを行なってしまうと規約違反となり訴訟問題に発展してしまう可能性もあります。
また、妨害する意図がなくても結果的にシステム障害などの損失を与えてしまった場合にも訴訟問題に発展するリスクがありますので、webサイトの利用規約を必ず確認しましょう。
スクレイピングのやり方
スクレイピングについて理解を深めたところで、スクレイピングのやり方について解説していきます。
スクレイピングができるプログラミング言語はいくつかありますが、このブログでは「python」を使ったスクレイピングのやり方を解説します。
pythonを使う理由は、他のプログラミング言語と比較してシンプルで読みやすく理解しやすい文法のためプログラミング初心者にもおすすめのプログラミング言語だからです。
さらにpythonには、スクレイピングに適したライブラリやフレームワークが豊富にあるので効率よくプログラムを組むことができます。
スクレイピングの流れ
スクレイピングの流れは大きく3ステップです。
工程 | 説明 |
---|---|
webページのダウンロード | スクレイピングの対象のwebページから情報を取得する |
データの抽出 | 取得した情報を解析し、特定のデータを抽出する |
データベースの作成 | 抽出したデータを用途にあった形式に整形して、データベースを作成する |
以上がスクレイピングのおおまかな流れになります。
必要なライブラリとフレームワーク
スクレイピングに使用するライブラリとフレームワークの役割について解説します。
Requests
HTTP通信ライブラリ。webサイトのデータ取得に利用する。
Beautiful Soup
HTMLやXMLを解析してデータを抽出するライブラリ。単独ではデータ取得できないため、Requestsと組み合わせて使用することが多い。
Pandas
データ解析に使うライブラリ。webサイトから解析したデータを解析してcsvやエクセルのファイルとして出力できます。
Selenium
ブラウザの自動制御を行う際に使われるフレームワーク。使用することでブラウザを自動操作してサイトからデータを取得できます。
scrapy
webスクレイピング・クローリング専用のフレームワーク。webサイトをクロールし、ページから構造化データの抽出・保存ができます。覚えることが多く学習コストが高めです。
スクレイピングの学習方法
スクレイピングの流れや必要なライブラリ・フレームワークについての解説をしましたが、ここからはスクレイピングの学習方法について説明していきます。
① python/HTML/CSSの基礎を学ぶ
スクレイピングを学ぶうえでpythonの学習はもちろんのこと、webページを構成しているHTMLとCSSについても学習していきましょう。
pythonについて学ぶ
pythonの基礎を学ぶのにおすすめの教材は書籍や動画などいろいろなものがあります。
書籍でおすすめなのは「スラスラわかるPython」です。
プログラミングを初めて学ぶ人に向けて、pythonの基礎をしっかり理解し、身につけられるように丁寧に解説してくれています。
動画で学ぶ場合は、Youtubeで「python 基礎」等で検索すると参考になる動画がたくさん出てきますので、1時間〜2時間で基礎について解説している動画を見ながら学習していきましょう。
HTML・CSSについて学ぶ
HTMLとCSSについての学習はProgateがおすすめ。
有料プランに登録して「HTML&CSS 初級コース」と『HTML&CSS 中級コース」をさくっと終わらせましょう。
基礎学習のコツは1度で全てを覚えようとしないこと
pythonやHTML・CSSについて勉強していく中で大切なことは、文法を全て覚えようとしないで一通りサクサク進めることです。
1つ1つの文法を時間をかけて覚えていくのではなく、何回も繰り返して覚えていくイメージです。
少しくらい理解できていない点があっても問題ないので、基礎学習は1週間を目安に取り組みましょう。
② スクレイピングの基礎を学ぶ
pythonとHTML・CSSについての基礎学習を1週間で終えたらいよいよスクレイピングの勉強を始めていきましょう。
まずはYoutubeの動画でスクレイピングの基礎について学んでいきましょう。
「スクレイピング 基礎」等で検索すると、はやたすさんという方の動画が出てきますのでこちらがおすすめです。全14回でスクレイピングについてわかりやすく解説してくれています。
ここは「スクレイピングを勉強するとこんなことができるんだな」くらいの理解でいいのでさくっと進めましょう。
スクレイピングについてなんとなく理解したところで、Udemyのスクレイピング講座で実践的なスキルを身につけていきます。
こちらもはやたすさんの講座をおすすめします。
案件を題材にした4つの演習問題が用意されているので、より実践的な部分を学ぶことができます。
この講座での学習が終わったら、過去の案件などを調べてスクレイピングに挑戦してみましょう。
自分のレベルを把握することができますし、さらに理解を深めていくことができます。
まとめ
プログラミングに触れたことのない方でも、動画や書籍を参考に進めていけばスクレイピングの基礎を身につけられます。
スクレイピングは仕事の効率化やスキルアップにつながりますし、副業での収入アップにも繋げることができます。
まずはスクレイピングに挑戦してどんなものなのか触れてみるのをおすすめします。